借景
住宅における庭の考え方の1つをお話しします。
日本を含むアジアでは自然と共存していく考え方の一つとして「借景」という造園技法があります。
西洋においては自然を制御し、より美しくなるようにという考え方が多く、対照の考え方となります。
「借景」とは、漢字で表すように「景色を借りる」という意味になり、庭や敷地の外の景色や物を取り込んで風景を構成するといったことになります。
借景の代表的な建築物として、京都府にあります圓通寺が挙げられます。
圓通寺の庭園は比叡山を景観の一部として構成しています。
住宅を建てる上では限られた土地の大きさから借景等の技法を用いて、
実際にあるより、大きく、広く、魅力的に見せれるようにと考えます。
土地を読み解くことで今まで見えなかったその土地の良さを再開発出来るようになり、
家族だけの景観となるのではないでしょうか。
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佐野