海の駅 なおしま
先日、香川県直島に行く機会があり、様々なアート、その入れ物であり空間作りを担う
建築物にフォーカスを当てて散策をしてきました。
前回のベネッセハウスミュージアムに引き続き、
直島の顔となる宮浦港フェリーターミナル「海の駅 なおしま」に今回は焦点を当ててお話ししたいと思います。
この建物は建築家の妹島和世さんと西沢立衛さんの建築家ユニット、SANAAの手掛けた建築物で、
2006年に建てられたこの建物は変わらず美しさを保っています。
また、周りの自然を損なわないようにと様々な工夫が散りばめられています。
水平な屋根はフェリーからの景観を損なわないようにと、
鏡やガラスのボックスは視線を止めることなく奥へ奥へと導きます。
港は来場者の期待感を演出する最も大切な島の顔となります。
住宅に置き換えると外観ファサードであり、玄関ともなります。
フェリーが近づく時の抑揚感、島から離れる際の名残惜しさ、
それぞれの時間を彩る、港の駅には搭乗者それぞれの想いを乗せて入港、出港します。
そんな思いの交差を住宅の玄関や外観ファサードでも表現出来るように設計していきたいと思います。
株式会社グランアーキテクト一級建築士事務所
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佐野