日常の些細な変化
先日、大分県湯布院にあります、おやど 二本の葦束へ行ってまいりました。
私の中で、旅先での朝には窓を開け、珈琲を飲むといったルーティーンがあります。
珈琲が旅先で同じものであったとしても、その土地でしか感じられない味や香り、景色を目一杯に感じることができるからです。
この場所で飲んだ珈琲は肌寒さを感じながらも、ほのかな山の香り、虫のさえずりや木々の擦れ合う音、
紅葉した木々から視覚、嗅覚、聴覚、味覚を伝い、思い出として記憶されます。
また、旅先が海辺では、ほのかに潮の香りが鼻を抜け、微かな塩味を感じる珈琲となります。
朝の珈琲のような、日常の些細なことでも同じものが同じでなくなり、特別な異なるものとして思い出を彩ってくれます。
家作りも同じように、その土地にしかない魅力が存在します。
この土地の本当の良さは景観なのか、風の抜け方なのか、日当たりなのか、
すべてを考慮し、その土地らしさを活かした建物こそが、他にない、他では建てられないお客様ならではのお住まいとなります。
お客様のより良い住まいのため、日常の些細な変化であっても発信できたらなと思います。
株式会社グランアーキテクト一級建築士事務所
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佐野